DIE WITH ZERO

RULE 1 「今しかできないこと」に投資する

  • 人生で何を経験したいのかを真剣に考えよう。どのくらいの回数、それを味わいたいだろうか?些細なものでも壮大なものでもいい。タダでも高価でも、チャリティでも快楽主義的なものでもかまわない。とにかく、有意義で思い出に残るものという観点から、一度きりの人生で本当に何がしたいのかを考えてみよう。

RULE 2 一刻も早く経験に金を使う

  • 「早い段階」とは、「今」のことだ。あなたが望む経験のうち、今日、今月、今年中に投資できるものはないだろうか?腰が重いと感じたら、「今」それをしないことのリスクを考えてみよう。
  • 一緒に経験したい誰かのことを思い浮かべてみよう。先延ばしにせず、今その経験をすることで、この人たちと共にどれだけの記憶の配当が得られるかを想像してみよう。
  • 記憶の配当を多く得る方法を積極的に考えてみよう。経験ををしている最中にたくさん写真を撮る、その経験を一緒にした人たちとの再会を計画してみる、動画やフォトアルバムを編集してみるなんでどうだろう?

RULE 3 ゼロで死ぬ

  • まだ「ゼロで死ぬ」という考えに心が動かない人は、その心理的な抵抗がどこから来るのかを考えてみよう。
  • 仕事が好きで、毎日職場に行くのが好きな人は、仕事のスケジュールの邪魔にならないかたちで、有意義に金を使える方法を考えてみよう

RULE 4 人生最後の日を意識する

  • 死ぬ前に資産が尽きてしまうことが不安なら、生きている限り一定の収入が保証される、長寿年金などの金融商品に目を向けてみよう。

RULE 5 子供には死ぬ「前」に与える

  • 自分が生きているあいだに、子供に財産を分け与えることを考えよう。何歳のときに、どれくらいの額を与えるべきか、配偶者やパートナーとよく話し合おう。必要だと判断したら、すぐにでも行動に移そう。
  • 財産分与や寄付については、事前に専門家にも相談しよう。

RULE 6 年齢に合わせて「金、健康、時間」を最適化する

  • 現在の自分の健康状態について考えよう。将来、体力が衰えた時には難しい、今しかできない経験にはどのようなものがあるだろうか?
  • 今後の人生の経験を向上させられるような健康を改善する方法を具体的に1つ思い浮かべてみよう。
  • 健康のために食生活を改善する方法を学ぼう。私が自信を持っておすすめできるのは、ジョエル・ファーマン著の「Eat to Live」だ。
  • 将来の経験をより楽しむために、体を動かす機会(ダンスやハイキングなど)を増やそう。
  • 時間不足で経験をする機会を逃しているなら、金で時間を買う具体的な方法を今すぐ検討してみよう。

RULE 7 やりたいことの「賞味期限」を意識する

  • 人生の残りすべてを期間で区切って計画を立てるのは大変だと感じた場合は、10年区切りのバケツを3個つくり、今後30年間に何がしたいかを考えることから始めてみよう。このリストにはいつでも項目を追加できる。年齢や体力面の問題が制約にならないうちに、早めに計画を立て、やりたいことを実現させていこう。
  • この章の冒頭で述べたように、私はある日突然、お気に入りの「クマのプーさん」の映画を娘と一緒に見られなくなってしまった。子供がいる人は子供が成長して次の段階に移るまでに一緒に何をしたいかを考えてみよう。今後1、2年のあいだに子供たちとしたいことは何だろうか?

RULE 8 45~60歳に資産を取り崩し始める

  • 老後生活の予定地の物価を考慮して、1年間の生活費を計算しよう。
  • 医師の診断を受け、生物学的年齢と予想寿命を確認しよう。現在と今後の健康状態を把握するために、できる限り詳しく検査を受けよう。
  • 健康状態から判断して、今後、体力の低下によって好きな活動から得られる楽しみが減り始める年齢を予想してみよう。それによって好きな活動はどのような影響を受けるかも考えてみよう。

RULE 9 大胆にリスクを取る

  • リスクが少ないにもかかわらず、逃しているチャンスがないかを確認しよう。一般的には、リスクを伴う行動は、若いときほどデメリットが少なく、メリットは大きくなる。
  • あなたを行動から妨げている「恐れ」に目を向けよう。それは合理的なものだろうか、それとも非合理的なものだろうか。不合理な恐れを、夢や目標の障害にしないようにしよう。
  • 人生では、目の前に常に選択肢がある。あなたの選択には、あなたの価値観が反映されている。日々の選択に意識的になろう。より良い人生を生きるために、賢明な選択をしていこう。